◆ THE BEATLES / Get Back Acetates Collection (プレス3CD) この商品はこちらから
幻のアルバム『ゲット・バック』を、関連するアセテート盤音源やアップグレード音源等から改めて総括したコレクターズ・エディションがここに。
1969年1月に行なわれたレコーディングで収録された音源は、何度も作り直しの上、5月には一応完成するものの、内容に満足できずに、リリースは決まらず、結局7月には次のアルバム『アビー・ロード』の製作にとりかかってしまい、放置されることに。そして翌1970年になってから、追加レコーディングも行なわれ、再度完成するも、またもやリリースに至らず、結局フィル・スペクターにプロデュースが委託され、5月になってようやく、改訂版アルバム『レット・イット・ビー』として、リリースされたことは周知の事実。
そしてレコーディングから1年以上が経過し、その間に流出したアセテートの音源を元に、米国のラジオ局がフライングして「ビートルズの新作アルバム特集」番組をオンエアー。その放送をエアチェックした音源や、アセテート盤から起したとされる音源を使ったアナログ盤も製作され各種流通しており、その中で代表的なタイトルは『KUM BACK』で、全米各地のプレス機で少量多品種作られているのが確認されており、今回それらも含めて『GET BACK』を再検証。
まず『GET BACK』のアセテート盤と同セッションでカッテイングされた、関連アセテート盤からの音源に加え、アップ・グレード音源や超レアなアナログ盤のみの音源、そして当時のラジオ放送の音源でまとめられたもので、以下収録曲のデータを参照。
DISC ONE :
01-19 : 最初に作られたアルバム用候補曲のセットで、1969年1月26日、27日にグリン・ジョンズによって編集され、1月30日にアセテート盤が作られた。数ヵ月後には、米国のラジオ曲で放送されたり、『Kum Back』『Get Back To Toronto』等のタイトルのアナログ盤も出回った。基本的にはステレオ音源であるが、なぜか片チャンネルをモノラルにした音源の盤も多数存在し、ステレオ音源盤と片チャンネル・モノラル盤の2種類に大別される。1991年には、モノラルのテープ・ソースの音源が登場し、1993年になってアップグレードした「放送用音源』がステレオで登場。2011年には、ELEKTRAレーベルのアセテート盤から起したと言われるステレオ音源が登場。そしてここに収録されているのは、それらの音源を駆使し補正、欠落部分を補完し、音圧、スピード等を完全に仕上げた初登場のアップグレード音源となっています。 20: 前述の音源を放送した当時のラジオ放送を収録。
21-24 : 一連の通称「ゲット・バック・セッション」の間に作成されたシングル・アセテート盤を収録。
21 : ストーンズとの『Rock’n’ Roll Circus』でも演奏されたアバンギャルドな曲で、ジョンがボーカル。ジョージのギターが堪能できる。後半にはヨーコの叫びが入る。1月10日に録音されたもので、「ナグラ・A/Bロール」には収録されていない部分を含むため、貴重な音源。
22 : 1月3日に録音されたテイク16。翌年にリミックスされて『Get Back Version 2』に収録。後年、テイク15を足してリミックスされ、『アンソロジー3』に収録された。それらのシンプルな原型でステレオ。
23 : 基本、シングル・バージョンと同じ。
24 : 基本、アルバム『Let It Be』と同じ。
25 : 22のアセテート音源に「ナグラ・A/Bロール」に収録された部分を足して、コンプリートに編集されたもので、10分近くの大作だったことが判る。
DISC TWO :
01-06 : DISC1の01~19と同じ、1969年1月26日、27日にグリン・ジョンズによって編集され、1月30日にアセテート盤が作られた「Oldies Compilation」で、通称『Beatle Sunday』と呼ばれているもの。この存在を元に、『Beatles Rock’n’ Roll』というオールディーズ曲を収録したアルバムがリリースされるという噂も呼んだ。真偽は不明ながらアメリカンコミック風のジャケットのデザインも存在。『HOT AS SUN』同様、なかなかリリースされない新作『GET BACK』に対する期待と妄想が生みだした伝説であるが、ネタ元がきちんと存在するのが面白い。こちらは丸ごとのアセテート盤音源は流出していないため、テープ・ソースで補完して構成した音源で収録。
07-20 : DISC1の01~19とは違う構成の再編集版『Get Back』を収録。最初のセットにはない「One After 909」や「Dig It」等が収録されていたり、CBMのアナログ盤『LS.Bumble Bee』が初出だった「Save The Last Dance For Me」等、 『Kum Back』系とは違う収録曲で、次の『Get Back Version 1』に近い内容。こちらも流出したが、アセテートの現物や音質のよい音源は残っておらず、やはりステレオの片チャンネルから収録のモノラル。いちばんオリジナルに近いとされる幻のアナログ盤の『O.P.D.』から起した音源で収録。音質が悪く、ノイズが入ったり、音がドロップアウトする部分もあって、過去にこの『O.P.D.』を収録したタイトルは、別の良好な音源に差し替えられていたりしましたが、あえて、そのままの音源で収録。ほとんど、次の『Get Back Version 1』と同じため、見落とされがちですが、12の「Get Back」と17の「Dig It !」は、ここでしか聞けない貴重な別バージョンを収録。
21 : 前述の音源を放送した当時のラジオ放送を収録。
DISC THREE :
01-15 : いちばん有名な「Get Back Version 1」を収録。3回目の編集で、1969年5月に作られた一応の完成バージョン。1970年代前半には出回っていなかったが、1977年になってようやくアナログ盤『Let It Be 315』や『A/B SINGLE ACETATE』等で、アセテート音源が登場。アセテート音源は、その後音質向上を繰り返したが、1990年代にはテープ・ソースが登場し、その後はテープ・ソースが主に使われるようになった。ここに収録しているのはアセテート音源ながら、テープ・ソースを上回る程向上したアップグレード音源。現在出回るテープ・ソースがノイズ・リダクションやイコライジングを繰り返してきたもののため、原点に戻った自然な音質で聞けるのが新鮮。
16-20 : 前述の新作情報を紹介した当時のラジオ放送を収録。
17-19 : 1969年12月と1970年1月にさらに再編集された4回目の通称「Get Back Version 2」からカットされた3枚のシングル・アセテート盤から収録。
20-25 : ボーナスとして、『THE BARRETT TAPES』で登場した「Get Back Version 2」のテープ・ソースから6曲を収録。ここに収録されていない曲は、「Get Back Version 1」と全く同じバージョンなので、これですべての『Get Back』収録曲を聴くことができる。
DISC-1:
[Acetate #1 (from Three Sources)]
01. Get Back 02. Get Back 03. I’ve Got A Feeling 04. Help! 05. Teddy Boy 06. Two Of Us 07. Two Of Us 08. Two Of Us 09. Dig A Pony 10. Dig A Pony 11. I’ve Got A Feeling 12. The Long And Winding Road 13. Let It Be 14. Don’t Let Me Down 15. For You Blue 16. For You Blue 17. Get Back 18. The Walk 19. Get Back 20. WBCN Radio Broadcast
[Extra Single Acetates]
21. A Quick One While He’s Away/ Feedback Guitar 22. I Me Mine (Take 16) 23. Let It Be (Single Version) 24. The Long And Winding Road (Album “Let It Be” Version)
[Bonus : Acetate + A/B Rolls (Complete Version)]
25. A Quick One While He’s Away/ Feedback Guitar
DISC-2 :
[Acetate “Beatles Sunday”( from Tape Source )]
01. I’ve Got A Feeling 02. Dig It 03. Rip It Up/ Shake Rattle And Roll 04. Miss Ann/ Kansas City/ Lawdy Miss Clawdy 05. Blue Suede Shoes 06. You Really Got A Hold On Me
[Acetate #2 (from Vinyl Bootleg “O.P.D.”)]
07. One After 909 08. Instrumental Number 42/ Save The Last Dance For Me/ Don’t Let Me Down 09. Don’t Let Me Down 10. All I Want Is You (Dig A Pony) 11. I’ve Got A Feeling 12. Get Back 13. Sweet And Lovely Girl (For You Blue) 14. Teddy Boy 15. On Our Way Back Home (Two Of Us) 16. Maggie Mae 17. Can You Dig It ! 18. Let It Be 19. Long And Winding Road 20. Get Back (Coda) 21. WKBW Radio Broadcast
DISC-3 :
[Acetate #3 (Album “Get Back Version 1”)]
01. One After 909 02. Link Rock ‘n’ Roll Chat 03. Save The Last Dance For Me 04. Don’t Let Me Down 05. Dig A Pony 06. I’ve Got A Feeling 07. Get Back 08. For You Blue 09. Teddy Boy 10. Two Of Us 11. Maggie Mae 12. Dig It 13. Let It Be 14. The Long And Winding Road 15. Get Back (Coda) 16. KMET Radio Broadcast
[Acetate #4 (Album “Get Back Version 2”)]
17. I Me Mine 18. The Long And Winding Road 19. Across The Univerce
[Bonus: Album “Get Back Version 2″(from Tape Source)]
20. Save The Last Dance For Me 21. Don’t Let Me Down 22. Dig A Pony 23. For You Blue 24. I Me Mine 25. Across The Universe
ビートルズ『ゲット・バック』のアセテート・コレクション
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