BILL EVANS / LIVE AT ALTEC 1978 (プレス2CD)
1978年の来日公演より9月10日高知のジャズ喫茶、アルテックでのライブを、近年発掘されたマスター・テープからのサウンドボード・レコーディング音源から収録したタイトルが、完全限定100セット豪華紙ジャケット仕様にてここに。
まず結果的には最後の来日となってしまった1978年9月全国各地で行われたコンサートから、関係者流出によるこのサウンドボード音源は、これまで神戸公演という触れ込みで流通してきた中、2021年に入り大元のマスター・テープが発見されれたことで、9月10日高知のジャズ喫茶「アルテック」公演だったということが判明。
そしてマスターからの収録により音質クオリティーの向上は当然で、またあの耳障りだったヒスノイズや、”Morning Glory” と “Up With The Lark”の左チャンネルにあったノイズもほぼ無く、公式リリースがない限りはこれがベスト・クオリティーであると断言。
なおこれまでもファンの間では1stショーと2ndショーの曲順が違うのではないかと検証されていたこともあり、今回の本タイトルではやはりオーディエンス音源が残されている9月13日の大阪・厚生年金会館のセットリスト通りの曲順にて収録。
そして2部構成のショーは、前半はオリジナルより音数の多い”The Peacocks”から、フィリー・ジョーが叩きまくりの”M.A.S.Hのテーマ”とつながるあたりから盛り上がりを見せはじめ、その後もエヴァンス好みのバラード”But Beautiful”や、この夜一番の盛り上がりとなった名曲”My Romance”で第1部は終演。
そして休憩をはさみスタートした第2部も、比較的短いピアノ・ソロからベースとのデュオの” Up With The Lark”、エヴァンスとマークのデュオによる”Morning Glory”、そして永遠のスタンダート”Someday My Prince Will Come”でしっとり会場を包み、そのままピアノ・ソロで始まりトリオ演奏に移る”I Do It For Your Love”、同じくいつも通りピアノ・ソロから入る定番” Nardis”で本編終了となり、アンコール終了後にはいソノてルヲ氏によるメンバー紹介が行われ、マーク・ジョンソン、フィリー・ジョー・ジョーンズ、ビル・エヴァンスとコールされるところまですべて収録。
以上、エヴァンス・ファンのみならず、全てのジャズ・ファンに送る最後の来日公演をベスト・クオリティーで収め、歴史的な一夜をここに再現した完全限定必携のコレクターズ・エディション。
*なお参考までに当時のスイング・ジャーナル誌の記録から、正確な公演記録も記しておきます。来日メンバーはビル・エヴァンス(p)、マーク・ジョンソン(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
9月7日(木) 松本カワイ・ホール(松本)
9月8日(金) 金沢厚生年金会館(金沢)
9月9日(土) 名古屋市公会堂(名古屋)
9月10日(日) 『アルテック』(高知)
9月11日(月) 京都会館小ホール(京都)
9月13日(水) 大阪厚生年金会館(大阪)
9月16日(土) 久留米市民会館(久留米)
9月18日(月) 福岡電気ホール(福岡)
9月19日(火) 熊本郵便貯金会館(熊本)
9月20日(水) 群馬県民会館小ホール(群馬)
9月21日(木) 新宿厚生年金会館小ホール(東京)
9月22日(金) 札幌市民会館(札幌)
9月23日(土) 協働社大町ビル(秋田)
9月24日(日) 酒田ロイヤル・ホテル(酒田)
9月26日(火) 郵便貯金会館(東京)
(Disc 1 -First Show-) 01. Midnight Mood 02. The Peacocks 03. Theme From M*A*S*H (Suicide Is Painless) 04. Gary’s Theme 05. In Your Own Sweet Way 06. But Beautiful 07. My Romance
(Disc 2 -Second Show-) 01. Unknown Title 02. Up With The Lark 03. Morning Grory 04. Someday My Prince will Come 05. I Do It For Your Love 06. Nardis –encore- 07. When I Fall In Love
[Recorded at Altec, Kouchi, Japan, September 10th 1978 : master soundboard recording]
◇ BILL EVANS: piano / MARC JOHNSON: bass / PHILLY JOE JONES: drums