THE BEATLES / PAST MASTERS EXTRA VOL.1 : AI – AUDIO (プレス2CD)
2022年よりビートルズ最新編集AIオーディオ・アルバム・シリーズが新登場。新次元のAI⾳源解析によるマルチトラック新編集ステレオ・リミックスなど、アルバム全曲を4バージョン収録した、最新リファレンスが海外直輸⼊オリジナル・プレス盤にて。
[詳細]
ビートルズの2022年からスタートしたこのAI オーディオ・アルバム・コレクション・シリーズは、AI⾳源解析によるマルチトラック新編集ステレオ・リミックスなど、各アルバム全曲を4バージョン収録したもので、独⾃のチャンネル・セパレーションによる最新リミックスの⽴体⾳響ステレオに加えて、ネイキッド・ボーカルやバッキング・トラックス、さらに60年代オリジナル・アナログ・マスターから当時のオリジナル⾳源ステレオ・ミックスなども収録。
まずDISC1前半には【MULTITRACK REMIX AND REMASTERS STEREO REMIX】として、2022年版最新リミックス&・リマスター音源を収録。60年代当時はモノラル主流だったため、オリジナルのステレオ音源は初期特有の簡素なステレオ・ミックス、さらに不自然にバランスの悪いステレオ・ミックスも多く、そうした60年代ならではの旧態然としたステレオ・ミックスを、最新AI音源解析で分離したマルチトラック音源を元に新たなミックスで再構築。よってメインのボーカルが片チャンネルに偏っていたり、コーラスや各楽器のバランスが悪かった当時のステレオ・ミックスから、今まで以上にクリアーに分離再現されたサウンドに生まれ変わった最新の立体音響的ステレオ・リミックスにて。
そして後半【NAKED VOCAL TRACK STEREO REMIX】は、メインのボーカル・トラックを抜き出し、演奏を極力抑えたミックスにより生々しいボーカルを中心としたサウンドになっており、ボーカルやコーラス・スタイルが浮き彫りとなった興味深いミックスを収録。
さらにDISC2前半は【ORIGINAL ANALOG MASTER STEREO MIX】として現行のデジタル・リマスターされ修復作業が行われた音源ではない、オリジナル・アナログ・ステレオ・ミックスを収録。こちらはDISC1前半と対極のオリジナルそのままの音源なので、違いを聴き比べるのに役立つ60年代当時のレコード盤に刻まれたままのベーシックなステレオ・ミックス。
そして後半の【BACKING TRACKS INSTRUMENTAL STEREO REMIX】では、こちらもDISC1後半と対極となるボーカル・トラックを極力オフにした演奏のみのインストゥルメンタルでアルバム全曲を収録。曲によってはコーラスを残したリード・ボーカル以外のバッキング・トラックとなっている等、独自のリミックスらしい特徴もあり、AI音源解析によるアルバム全曲に及ぶインストゥルメンタル収録としては今回が初登場。
◇AIオーディオ・コンパニオン:リミックス・アンド・リマスター詳細解説
ビートルズ・サウンドの基本的知識として「ビートルズ・レコーディング技術とリマスター音源作業の変遷」で紹介の通り、これまでにも最新リマスターによる再発やリミックス・アルバムのリリースもあったがこの「AIオーディオ・コンパニオン:リミックス・アンド・リマスター」シリーズでは、『ザ・ビートルズ:ロックバンド』で試みられたマルチトラック音源をさらに進化させて、当時はセレクトされた楽曲に限られていたボーカルやギター、ベース、ドラムスの各パートの分離された音源を最新AI音源解析による最新バージョンで全作品をオリジナル・アルバム単位で再構築。
かつて『ロックバンド』ではセレクトされた一部の曲だけだったマルチトラック音源をアルバムごとに全曲すべて収録。改めてボーカルやギター、ベース、ドラムスの各パートが分離された独自のマルチトラック音源を元に、オリジナルのステレオ・ミックスとは次元の違う新しいリミックスに仕上がっています。
【MULTITRACK REMIX AND REMASTERS STEREO REMIX】
ニュー・ステレオ・ミックスとしてオリジナルの60年代当時の旧態然とした不自然なステレオ音像から現代的な不自然感のないステレオ定位を意識したリミックスへ大幅に変更。特に初期から中期にかけてのステレオ・ミックスの違いはヘッドフォンやステレオ・イヤフォンでダイレクトに聴くと如実にその違いが判ります。初期2アルバムにおける2トラックからのステレオでは、単純に片チャンネルにまとめられたモノラルとなる演奏トラックを分離して演奏自体をステレオ化した上で、ボーカルをセンターに定位させるといったステレオ・ミックスに生まれ変わっており、これこそ最新AI音源解析ならでは。この試みは既に音源コレクターにとっては近年複数リリースされてきていますが、あえて聴き比べるとそのサウンドの質感やステレオ定位、音像の違いを聞き取れると思います。
【NAKED VOCAL TRACK STEREO REMIX】
メインのボーカル・トラックを抜き出し演奏を極力抑えたミックスで、完全に演奏をオフにしてしまうボーカル・トラックだけでは、ただの素材となってしまうため、あえて演奏を残しつつ生々しいボーカルを全面的に押し出したネイキッドなリミックス。ある意味、ボーカルやギター、ベース、ドラムスの各パートが分離されたマルチトラック音源があるからこその独自音源であり、こうした形でアルバム全曲が収録されるのは初登場。【ORIGINAL ANALOG MASTER STEREO MIX】
文字通り60年代当時のオリジナル音源を完全再現したもので、ソースとなっているのはUKオリジナル・ステレオ・マスターからダイレクトに制作された、モービル・フィデリティ原盤レコードの音源を高音質96/24ハイレゾ・デジタル音源化したものをベースに収録。現行のデジタル・リマスターによる修復作業が行われた音源ではないレコード原盤そのままのオリジナル・アナログ・ステレオ・ミックスとなっており、今となっては高価で入手困難といえるレコード原盤の音をそのまま伝えるフラット・トランスファーされたリファレンス音源。
【BACKING TRACKS INSTRUMENTAL STEREO REMIX】
「ネイキッド・ボーカル」同様、ボーカルやギター、ベース、ドラムスの各パートが分離されたマルチトラック音源があるからこそ独自に作成されたリミックス音源となるもので、これもまた最新AI音源解析ならでは。かつては『ザ・ビートルズ:ロックバンド』音源からのインスト・アルバムであったり、曲単位ではスタジオ・アウトテイク含め演奏だけのバッキング・トラックはありましたが、こうした形でアルバム全曲が収録されるのは初登場。また曲によってはボーカルとコーラスが見事に振り分けられているものもあれば、完全にボーカル・トラックがオフにならない楽曲も一部ではあるものの、演奏だけを中心に聴くことにより一層ビートルズ・サウンド・メイキングの分析にも役立つ興味の尽きないリミックスにて。
[コレクターズ・ポイント]
そして本シリーズ最終章として、1988 年に初めて制作された編集盤『パスト・マスターズ』のエキストラ・ヴァージョンが、「VOL.1」から「VOL.3」までの3タイトルがリリースされることに。
因みに『パスト・マスターズ』は60 年代の活動期間中にオリジナル・アルバムには未収録のシングル曲をメインに収録したもので、シングル AB 面はもちろん、 EP 盤のみの曲等のアルバム未収録曲をすべて時系列に収録しており、よってオリジナル・アルバム 13 作にこの編集盤を加えれば、公式発表曲すべてを網羅出来るということで、やはりオフィシャル・アルバムとして欠かせない必須タイトル。
そして本タイトル『VOLUME 1』では、アルバム収録とは別テイクのデビュー・シングル「ラブ・ミー・ドゥ」から、本国では未発売だった「抱きしめたい」「シー・ラブス・ユー」のドイツ語バージョン、4 曲入り EP 盤としてリリースされた「ロング・トール・サリー」までを収録。
新編集ステレオ・リミックスでモノラル音源しか存在しない「ラブ・ミー・ドゥ」や「シー・ラブス・ユー」等がリアル・ステレオ化されたのをはじめとし、初期ならではの埋もれた名曲の多いシングル B 面曲等も収録されており、それらをまずdisc:1にはマルチトラック新編集ステレオ・リミックスとして、オリジナル音源からボーカルと楽器を分離し新たに再構成した独自のリミックスが収録されており、他にも生々しいボーカルをフィーチャーしたネイキッド・ボーカル・トラックを収録。
さらにDisc:2には一部疑似ステレオ音源含めたオリジナルに忠実な米国アナログ・マスター・ステレオ・ミックスを収録し、バッキング・トラックス・インストではアルバム全曲をボーカル抜きのカラオケ化も収録。
以上、劇的に進化した2022年AI音源解析による本シリーズは、ビートルズ・サウンド分析に迫る音源研究に欠かせないオーディオ・アルバムとして、すでにリリースされるタイトルも含めて全て必携の限定コレクターズ・エディション。
DISC 1 : [MULTITRACK REMIX AND REMASTERS STEREO REMIX = track 01-13 / NAKED VOCAL TRACK STEREO REMIX = track 14-26]
01. LOVE ME DO 02. FROM ME TO YOU 03. THANK YOU GIRL 04. SHE LOVES YOU 05. I’LL GET YOU 06. I WANT TO HOLD YOUR HAND 07. THIS BOY 08. KOMM, GIB MIR DEINE HAND 09. SIE LIEBT DICH 10. LONG TALL SALLY 11. I CALL YOUR NAME 12. SLOW DOWN 13. MATCHBOX 14. LOVE ME DO 15. FROM ME TO YOU 16. THANK YOU GIRL 17. SHE LOVES YOU 18. I’LL GET YOU 19. I WANT TO HOLD YOUR HAND 20. THIS BOY 21. KOMM, GIB MIR DEINE HAND 22. SIE LIEBT DICH 23. LONG TALL SALLY 24. I CALL YOUR NAME 25. SLOW DOWN 26. MATCHBOX
DISC 2 : [ORIGINAL ANALOG MASTER STEREO MIX = track 01-13 / BACKING TRACKS INSTRUMENTAL STEREO REMIX = track 14-26]
01. LOVE ME DO 02. FROM ME TO YOU 03. THANK YOU GIRL 04. SHE LOVES YOU 05. I’LL GET YOU 06. I WANT TO HOLD YOUR HAND 07. THIS BOY 08. KOMM, GIB MIR DEINE HAND 09. SIE LIEBT DICH 10. LONG TALL SALLY 11. I CALL YOUR NAME 12. SLOW DOWN 13. MATCHBOX 14. LOVE ME DO 15. FROM ME TO YOU 16. THANK YOU GIRL 17. SHE LOVES YOU 18. I’LL GET YOU 19. I WANT TO HOLD YOUR HAND 20. THIS BOY 21. KOMM, GIB MIR DEINE HAND 22. SIE LIEBT DICH 23. LONG TALL SALLY 24. I CALL YOUR NAME 25. SLOW DOWN 26. MATCHBOX