THE BEATLES / A HARD DAY’S NIGHT : UNITED ARTISTS ORIGINAL MOTION PICTURE SOUND TRACK : THE U.S.ALBUM COLLECTION (プレス1CD+1DVD)
2023年ビートルズ研究家で構成された海外制作チーム「BMI(Beat Masters Int.)レーベルによるオリジナル編集シリーズから、USキャピトル.編集の『ア・ハード・デイズ・ナイト/オリジナルモーション・ピクチャー・サウンド・トラック』が、国内用オリジナル解説帯付きの限定紙ジャケット・デザインにて、直輸入オリジナルプレス1CD+1DVD仕様で100セット完全限定リリース。
本シリーズはビートルズのオリジナル・アルバム関連音源を、最新アップデイトを元に徹底追及した、海外オリジナル新編集のアルバム・コレクションで、今回はUSキャピトル編集によるオリジナル・アルバムに収録された、60年代アナログ音源ステレオ/モノラル各曲を忠実に完全再現。
またカップリングのDVDの「ビデオ・アルバム」にはアルバム全曲オリジナル編集ビデオ映像を収録しており、2023年最新AIによる一部モノクロ映像のカラー化をはじめ、AIデミックスによるニュー・ステレオ・リミックス音源を採用。さらに「オーディオ・アルバム」には最新ニュー・ステレオ・リミックスと、60年代オリジナルのステレオ・ミックス&モノラル・ミックスの3種音源を収録し、オーディオ・セレクションで各音源を聴き比べ再生可能。
[アルバム詳細]
同アルバムは記念すべき初主演映画となった『ア・ハード・デイズ・ナイト』のオリジナル・サウンド・トラックとして、アメリカ独自の内容で1964年6月にリリース。
なおイギリスでは3枚目のオリジナル・アルバムとしてリリースされたのが、アメリカではキャピトルではなく映画配給会社のユナイテッド・アーティスツから映画のサントラ盤として発売されており、リリース直後には大規模な全米ツアーが行われたこともあり、アルバム・チャートで14週連続第1位を獲得し、アメリカだけでも400万枚以上のセールスを記録。
因みにUK盤ではレコードA面に映画サウンドトラック曲として収録されていた7曲と、当初映画に使われる予定だった「僕が泣く」が加わった計8曲、さらにジョージ・マーティンのスコアによるオーケストラ演奏のインスト4曲を合わせて全12曲が収録され、キャピトル盤同様ステレオとモノラルで発売。なおUK盤と違ってアルバム全曲が映画のサウンド・トラック盤としての内容で、音源自体も映画に使われたバージョンが採用され、純然たるサントラ・アルバムとなっている。そして2014年『THE U.S. BOX』にて初CD化されるも、オリジナル音源ではないリマスターが採用されていたので今回が初めてのオリジナル通りの音源でCD化ということに。
[CD=オリジナル・ユナイテッド・アーティスツ・マスターズ(ステレオ&モノ)]
アルバム収録されたステレオ/モノラル各曲を、忠実に完全再現したアナログ・マスター音源を収録しており、オリジナル盤からのダイレクト・トランスファーによる音源を、レコード盤特有のノイズを除去した上で当時のUS盤ならではの力強いダイナミックな音を復元した最新リマスターにて。
なお映画のサントラ盤として音源自体も映画に使われたバージョンで収録されているため、ステレオ/モノ共にボーカルがオーバーダブのないシングル・トラックが特徴的な音源がマスターになっており「アンド・アイ・ラブ・ハー」や「恋におちたら」等はシングル・トラック・ボーカルにて。
また前半収録のステレオ・ミックスはその映画用モノラル音源を疑似ステレオ化した音源となっており、ステレオ感を出すため左右のバランスを独自に加工しており、「キャント・バイ・ミー・ラブ」ではサビで無理やりパンニングする等、当時ならではの疑似ステレオ・ミックスになっており、また最終的に映画では使われることがなかった「僕が泣く」は、ワンコーラス長いロング・バージョンを収録。
さらにオーケストラ演奏のインスト4曲はリアル・ステレオで、「リンゴのテーマ(ディス・ボーイ)」は、当時日本でもシングル発売されており、また後半収録のモノラル・ミックスでは疑似ステレオ化していないオリジナル通りのモノラル音源で収録されており、ステレオ/モノラルのアルバム全24曲が現在のデジタル・リマスターとは異なるアナログ・マスター音源にて。
[DVD=ビデオ・アルバム/オーディオ・アルバム]
ビデオ・アルバムにはアルバム全12曲をオリジナル編集のビデオ映像で収録。プロモーション・ビデオ形式で、その映像は映画からのオリジナル映像を元にしており、現在ビデオ化されているワイド・スクリーン・サイズとは異なる映像上下がトリミングされていないスタンダード・バージョンにて収録しており、ここでは実際の映画のサウンドトラック音源とは別の、最新AIデミックスによる「ニュー・ステレオ・リミックス」音源を採用。
またインストも映画からのシーンを組み合わせており2023年最新編集バージョンによる『ア・ハード・デイズ・ナイト』を映像化したビデオ・アルバムとなることに。
さらにオーディオ・アルバムとして全12曲を3種類の音源ソースで収録しており、スライドショー形式で最新の「ニュー・ステレオ・リミックス」、60年代「オリジナル・ステレオ・ミックス」、および「モノラル・ミックス」を収録。なお再生途中でもオーディオ・セレクションによる音声切り替えが可能でそれぞれのミックス違いが聴き比べる事が出来るコンテンツにて。
[ビートルズ・アメリカ編集盤の歴史と変遷]
ビートルズのアメリカでの本格的なレコード・デビューは1964年初のアメリカ上陸にあわせてキャピトル・レーベルからのリリースで始まる。ここではアメリカ独自の音楽産業の通例として「アルバムの販売枚数を伸ばすためにヒットしたシングル曲を収録する」、「アルバムの収録曲は12曲まで」などの販促方針から本国オリジナルとは異なるアルバムやシングルがリリースされることになる。
また本国での「先行シングルはアルバムには収録しない」「モノラルが本流でステレオは亜流」といった基本的なコンセプトは無視され、キャピトル担当ディレクターであったデイブ・デクスター・ジュニアの意向によって、独自の選曲によるアルバム編集内容のみならず、オリジナル音源にアメリカ独自のリマスタリングを施してイコライザーやリバーブを加えたり、ステレオ音像の変更、さらにはモノラルから疑似ステレオを作ったりと、曲によっては本国での発売前にマスターを送らせてミックス違いを生み出したりも。
他にも企画編集盤も数多くリリースしており、こうした本国とは異なるキャピトル独自の編集方針は、アナログ・レコード時代を通してCD時代に至るまで続いており、アナログ時代のリリースは特徴的な別ミックスのみならず、本国同様のステレオ/モノラル音源においてもその音源自体が独自のリマスタリングやカッティングによって音の質感に違いが生まれ、アメリカならではの音として収録されることに。
なおアメリカ以外でもそうした世界各国での音源違いや独自の編集盤が許されていたレコード時代から、CD時代になってからは本国オリジナルが世界標準となり、音源統一が図られ世界各国の編集アルバムは廃盤となるも、キャピトル編集盤の人気は高く、2004年にはボックス・セットで初CD化され限定的にリリースされ、その後内容が増補された新たなCDボックスセットも2014年に登場。ただし収録された音源は一部の特徴的なキャピトル音源以外すべて2009年リマスターに基づく世界標準音源に差し替えられており、USキャピトル・オリジナル通りの音源を聴くことが出来ないCD化となることにも。
よってビートルズの意向に沿わず音源や編集方針に問題ありながらも、60年代アナログ・レコード時代に生み出されたアメリカ独自の音源、そして編集アルバムの数々はデジタル・リマスターで統一された今となっては、その時代ならではの歴史的遺産というべき貴重な音源アーカイブであり、多種多様なビートルズの興味深い音源を知るにマストなファン必携の完全限定アルバム・コレクション。
CD :
[ORIGINAL UNITED ARTISTS MASTERS STEREO MIX]
01. A HARD DAY’S NIGHT 02. TELL ME WHY 03. I’LL CRY INSTEAD 04. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER (Instrumental) 05. I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU 06. AND I LOVE HER (Instrumental) 07. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER 08. IF I FELL 09. AND I LOVE HER 10. RINGO’S THEME (THIS BOY) (Instrumental) 11. CAN’T BUY ME LOVE 12. A HARD DAY’S NIGHT (Instrumental)
[ORIGINAL UNITED ARTISTS MASTERS MONO MIX]
13. A HARD DAY’S NIGHT 14. TELL ME WHY 15. I’LL CRY INSTEAD 16. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER (Instrumental) 17. I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU 18. AND I LOVE HER (Instrumental) 19. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER 20. IF I FELL 21. AND I LOVE HER 22. RINGO’S THEME (THIS BOY) (Instrumental) 23. CAN’T BUY ME LOVE 24. A HARD DAY’S NIGHT (Instrumental)
◇ORIGINAL CAPITOL MASTERS is a faithfully reproduction of all the original stereo and mono mixes from the original analogue sources / new remaster 2023
DVD :
[VIDEO ALBUM NEW STEREO REMIX]
01. A HARD DAY’S NIGHT 02. TELL ME WHY 03. I’LL CRY INSTEAD 04. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER (Instrumental) 05. I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU 06. AND I LOVE HER (Instrumental) 07. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER 08. IF I FELL 09. AND I LOVE HER 10. RINGO’S THEME (THIS BOY) (Instrumental) 11. CAN’T BUY ME LOVE 12. A HARD DAY’S NIGHT (Instrumental)
◇VIDEO ALBUM edited various sources from Original Motion Picture “A HARD DAY’S NIGHT” / Soundtrack with New Stereo Remix 2023
[AUDIO ALBUM COMPARE AUDIO TRACKS]
01. A HARD DAY’S NIGHT 02. TELL ME WHY 03. I’LL CRY INSTEAD 04. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER (Instrumental) 05. I’M HAPPY JUST TO DANCE WITH YOU 06. AND I LOVE HER (Instrumental) 07. I SHOULD HAVE KNOWN BETTER 08. IF I FELL 09. AND I LOVE HER 10. RINGO’S THEME (THIS BOY) (Instrumental) 11. CAN’T BUY ME LOVE 12. A HARD DAY’S NIGHT (Instrumental)
◇AUDIO SELECTION
Audio 1 = NEW STEREO REMIX
Audio 2 = ORIGINAL UNITED ARTISTS MASTERS : STEREO MIX
Audio 3 = ORIGINAL UNITED ARTISTS MASTERS : MONO MIX
DVD VIDEO : NTSC 16:9 Widescreen Color&B/W Dolby Digital Stereo
[Compiled and Remastered by GRANNY SMITH / BMI 2023]