MILES DAVIS / ELECTRIC MILES AT MASSEY HALL : CONCERT IN TORONTO 1974 : 2024 UPGRADE VERSION (プレス2CD)
2024年「So What!」レーベル責任監修によるレア・シリーズから、1974年1月27日カナダ、マッセイ・ホールでのショーを、最新マスタリングも施したベスト・クオリティーで収録し、最終決定盤として永久保存プレス盤にて。
まず故中山康樹氏を含め全てのマイルス愛好家から絶大の信頼を受け、数々の名盤を生み出した伝説のレーベル「ソー・ホワット」の完全監修を受けて、2020年末より限定リリースされている本シリーズは、内容クオリティーの素晴らしさはもちろん、丁寧なリマスタリングに加えてこだわりの帯付アートワーク、美麗なピクチャー・ディスクのプレス盤ということで、海外ファンの間でもすでに大きな話題を呼ぶことに。
そして今回は1974年序盤の全米&カナダ・ツアーの2日目にあたる1月27日カナダ、マッセイ・ホールでの1st&2ndショーを、いずれもレーベル独自のリマスタリングを施しコンプリート収録。まず大元マスターはメンバーが記録用にステージ上で録音したと云われるカセット・マスターで、これまでも流通していた音源ながら、最新のプロユース編集や部分ごとにそれぞれ細かいリマスタリングを施し、ソフィスティケイトされた美しさではなく、演奏の破壊力を追求した圧巻のクオリティーにて。
なお本ツアーからはこの後の3月30日ニューヨークのカーネギー・ホールでのコンサートがテオ・マセロにより編集され、『ダーク・メイガス』として知られ、そこではエイゾー・ローレンスとドミニク・ガモーが参加した中、このツアー初日の段階ではこの半年前の来日時のメンバーと同じ編成となっており、さらに1975年の来日時の『アガルタ』や『パンゲア』でもこの初日と同編成となっており、従って本アイテムは2回の来日と同じ基本編成で聴ける『ダーク・メイガス』時ということに。
そして鬼気迫る病的なまでの気迫で全編を突き進むライブは、まずチューンアップからスピーディーかつ鋭いリズムをルーカスが刻み始め、その勢いをキープしつつ、”Turnaroundphrase”に以降するや明らかにこれまでと違ったアプローチで展開され、サディスティックにマイルスのソロが疾走。その勢いに対応するリーブマンに対し、またまた吹きまくった後はオルガン・ソロでさらに呼応し、これ以降は病的なまでのサウンドを撒き散らしながら、エンディングまで突っ走ることに。
以上、今回も「So What!」レーベルが精魂込めて作り上げた本タイトルは完全限定プレス盤、日本語帯付仕様ゆえご希望の方はお早目に。
DISC 1 : (First Set) 1. Band Warming Up 2. TURNAROUNDPHRASE 3. TUNE IN 5 4. ZIMBABWE 5. RIGHT OFF 6. FUNK -PRELUDE Part 1-
DISC 2 : (Second Set) 1. Band Warming Up 2. IFE 3. FOR DAVE 4. CALYPSO FRELIMO / fade out
[Recorded at Massey Hall, Toronto, Ontario, Canada, January 27th 1974 : Original Remastered by VDD 2024]
◇Miles Davis – trumpet, organ / Dave Liebman – soprano saxophone, tenor saxophone, flute / Pete Cosey – guitar, percussion / Reggie Lucas – guitar / Michael Henderson – electric bass / Al Foster – drums / James “Mtume” Foreman – conga, percussion